
高血圧の人にとって、毎日の飲み物を見直すことも、生活習慣を整え血圧を下げる方法の一つです。ハーブティーにはさまざまな種類があり、香りや味を楽しみながら取り入れられるものもあります。 ただし、ハーブティーを飲むだけで血圧が下がるわけではありません。種類によって特徴が異なるほか、血圧の薬を服用している場合には金位事項があるものもあります。 この記事では、血圧が気になる人に知っておきたいハーブティーの種類や特徴をはじめ、選び方、飲む量・タイミング、服薬中の注意点まで分かりやすく解説します。
目次
血圧が気になる人にハーブティーがおすすめな理由
血圧が気になる人にとって、毎日の食事だけでなく「普段何を飲んでいるか」を見直すことも大切です。ハーブティーは、さまざまな植物の葉や花、果実などを使った飲み物で、種類によって香りや味わいが異なります。ハーブティーの中には、血圧が気になる人が日々の飲み物として取り入れやすいものもあります。特に、甘い飲料や糖分の多い飲み物を習慣的に飲んでいる場合は、無糖のハーブティーに置き換えることで、飲み物から摂取する糖分やエネルギーを抑えやすくなります。ただし、ハーブティーを飲むだけで血圧が下がるわけではありません。 血圧の管理では、減塩を意識した食事や適度な運動、十分な睡眠など、生活習慣全体を整えることが基本です。ハーブティーは、そうした取り組みの一つとして、無理なく毎日の生活に取り入れることを考えましょう。また、ハーブにはさまざまな種類があり、含まれる成分や特徴も異なります。血圧の薬を服用している人や持病がある人は、ハーブの種類によって注意が必要な場合もあるため、自己判断で取り入れず、医師や薬剤師に確認することが大切です。
ハーブティーを選ぶときは「血圧に良い」だけで判断しない
「血圧に良い」「健康に役立つ」といったイメージだけでハーブティーを選ぶのではなく、原材料やカフェインの有無、糖分・甘味料の有無、味や香りなども確認することが大切です。 毎日続けるものだからこそ、自分の生活スタイルや好みに合ったものを選びましょう。
血圧が気になる人におすすめのハーブティー5選
ハーブティーには、花や葉、果実などさまざまな植物を使ったものがあります。種類によって含まれる成分や味、香りが異なるため、血圧が気になる人は「血圧に良さそう」というイメージだけで選ぶのではなく、どのような働きがあるのか、自分が無理なく続けられるかを考えて選ぶことが大切です。ここでは、血圧が気になる人が知っておきたいハーブティーを5種類紹介します。 ただし、ハーブティーは高血圧の治療薬ではありません。種類によっては薬との相互作用などに注意が必要なものもあるため、血圧の薬を服用している人や持病がある人は、取り入れる前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
ハイビスカスティー
ハイビスカスティーは、鮮やかな赤色とさわやかな酸味が特徴のハーブティーです。甘酸っぱいフルーティーな味わいがあり、アイスでもホットでも楽しめるため、毎日の飲み物として取り入れやすいのが魅力です。ハイビスカスは、血圧との関係について研究されているハーブの一つです。これまでの研究(ハイビスカスと血圧に関するシステマティックレビュー・メタ解析(PubMed))では、ハイビスカスを使った飲料や抽出物の摂取によって、血圧が低下する可能性が示されています。また、ポリフェノールなどの成分については、炎症や酸化ストレスとの関係も研究されています。ただし、研究で使われた製品や摂取量、期間などはさまざまであり、一般的なハイビスカスティーを飲めば高血圧が改善するとまではいえません。そのため、ハイビスカスティーは「血圧を下げるための飲み物」と考えるより、毎日の食生活に取り入れられる選択肢の一つとして考えるとよいでしょう。また、市販品を選ぶときは、ハイビスカス以外に砂糖や甘味料などが加えられていないか、原材料表示を確認することも大切です。
ルイボスティー
ルイボスティーは、南アフリカ原産のルイボスという植物から作られるお茶です。独特の香ばしさとまろやかな味わいがあり、砂糖を加えなくても飲みやすいのが特徴です。 ルイボスティーはカフェインを含まない飲み物として知られているため、カフェインの摂取量を抑えたい人にも取り入れやすいでしょう。 ルイボスには抗酸化作用を持つポリフェノールなどの成分が含まれていますが、現在のところ、ルイボスティーを飲むこと自体が高血圧の改善につながると断定できる十分な根拠があるわけではありません。 そのため、ルイボスティーを「血圧を下げるための特別な飲み物」と考えるのではなく、砂糖入り飲料などの代わりに、無糖の飲み物を習慣にする方法の一つとして取り入れるのがおすすめです。 香りや味にクセが比較的少なく、日常的に飲みやすいこともメリットです。
カモミールティー
カモミールティーは、カモミールの花を使ったハーブティーで、やさしい香りと穏やかな味わいが特徴です。特に、仕事や家事の合間、就寝前など、リラックスしたい時間に取り入れやすいハーブティーです。 カモミールは昔からリラックスや睡眠などを目的に利用されてきました。一方で、カモミールが睡眠や不安などに役立つかについては研究が続いており、十分な結論が出ていないものもあります。 そのため、「カモミールティーを飲めば血圧が下がる」と考えるのは適切ではありません。 ただ、血圧が気になる人にとって、日常的なストレスや休養について考えることは大切です。カモミールティーを、スマートフォンや仕事から離れてゆっくり過ごす時間のきっかけとして利用するのもよいでしょう。 なお、カモミールはキク科植物にアレルギーがある人では、アレルギー反応が起こる可能性があります。また、ワルファリンなど一部の薬との相互作用も報告されているため、服薬中の人は注意が必要です。
サンザシティー
サンザシは、バラ科の植物で、果実などがハーブや健康食品に利用されています。中国などでは伝統的に、心臓や血管、消化などに関わる目的で利用されてきました。 サンザシと血圧については、人を対象とした研究も行われています。2025年に公表されたメタ解析では、サンザシを用いた複数の無作為化比較試験をまとめた結果、収縮期血圧の低下が認められました。(ハイビスカスと血圧に関するシステマティックレビュー・メタ解析(PubMed))一方で、研究数や対象者数には限りがあり、最適な摂取量や期間などについては、さらに研究が必要とされています。 ここで注意したいのが、研究の多くはサンザシの抽出物やサプリメントなどを対象としており、一般的なサンザシティーを飲んだ場合に同じ効果が得られるとは限らないことです。 また、サンザシは薬との相互作用が問題になる可能性があります。特に血圧や心臓に関する薬を服用している人は、自己判断で取り入れず、医師や薬剤師に確認しましょう。
レモンバームティー
レモンバームは、レモンのような爽やかな香りを持つハーブです。ハーブティーにするとすっきりとした香りを楽しめるため、食後や休憩時間などにも取り入れやすいでしょう。 レモンバーム(Melissa officinalis)と血圧については、人を対象とした研究があります。2021年の二重盲検クロスオーバー試験では、軽度ではない高血圧の患者49人を対象にレモンバームを用いた介入が行われ、プラセボと比較して収縮期・拡張期血圧が低下したと報告されています。ただし、この研究で使われたのはレモンバームのカプセルであり、レモンバームティーを飲んだ場合の効果を直接示した研究ではありません。 また、2020年のメタ解析でも、レモンバームの摂取と収縮期血圧の低下との関連が報告されていますが、対象となった研究数が少なく、研究の質にも限界があるため、効果について確定的な結論を出すにはさらなる研究が必要です。 したがって、レモンバームティーについても「飲めば血圧が下がる」と考えるのではなく、爽やかな香りを楽しみながら、毎日の飲み物として取り入れる選択肢の一つと考えるのがよいでしょう。
血圧対策でハーブティーを選ぶときのポイント
ハーブティーは種類によって、使われている植物や含まれる成分、味わいが異なります。血圧が気になる人が選ぶときは、「高血圧に良いと書いてあるか」だけで決めるのではなく、原材料やカフェイン、糖分などを確認し、毎日無理なく続けられるものを選ぶことが大切です。また、血圧の薬を服用している人や持病がある人は、ハーブの種類によって薬との相互作用などに注意が必要な場合があります。気になるハーブティーがある場合は、自己判断で取り入れず、医師や薬剤師に確認しましょう。 ここでは、ハーブティーを選ぶときに確認したい5つのポイントを紹介します。
カフェインが含まれているか確認する
血圧が気になる人が飲み物を選ぶときは、カフェインの有無も確認しておきたいポイントです。カフェインを摂取すると交感神経が刺激されて血管が収縮し、一時的に血圧が上がることがあります。カフェインの摂取量が多く、血圧が高めの人は、普段どのくらいカフェインをとっているかを見直してみるのもよいでしょう。 ハーブティーにはカフェインを含まないものが多くありますが、商品によっては緑茶や紅茶などをブレンドしている場合があります。 特に、夜寝る前やリラックスタイムに飲む場合は、「ハーブティーだからカフェインゼロ」と思い込まず、商品の表示を確認すると安心です。 カフェインを控えたい場合は、原材料表示を確認し、カフェインを含む茶葉が使われていないものを選びましょう。 しかし、カフェイン摂取は完全にNGというわけではありません。1日のカフェイン摂取量は、一般的な成人で400mgまで(コーヒーでマグカップ約3杯)が安全な目安とされていますが、個人差があり一概に高血圧の原因だとはされていません。ご自身の体調に応じて我慢しすぎず、楽しめる範囲で上手に向き合っていきましょう。
砂糖や甘味料が入っていないものを選ぶ
ハーブティーそのものは無糖でも、商品によっては砂糖や甘味料などが加えられていることがあります。 血圧対策として毎日飲むのであれば、できるだけ無糖タイプを選ぶのがおすすめです。 また、酸味の強いハイビスカスティーなどは、飲みやすくするために砂糖やシロップを加えたくなることもあります。甘みを加えたい場合も、量を意識することが大切です。 「ハーブティーだから健康的」と考えるのではなく、飲み物全体としてどのような成分が含まれているのかを確認しましょう。
原材料表示を確認する
市販のハーブティーを選ぶときは、パッケージの表側に書かれた「健康」「自然」「すっきり」といったイメージだけで判断せず、裏側の原材料表示を確認しましょう。チェックしたいのは、〔どのハーブが使われているか〕〔複数のハーブがブレンドされているか〕〔砂糖や甘味料が加えられていないか〕〔カフェインを含む原料が入っていないか〕以上の4点です。 特に複数のハーブをブレンドした商品は、商品名だけでは中身が分からないことがあります。「何が入っているか」を確認してから選ぶ習慣をつけるとよいでしょう。
「高血圧に効く」という表示だけで選ばない
「血圧対策」「健康維持」「血管をサポート」などの言葉が書かれていると、それだけで血圧調整に良い商品だと思ってしまいがちです。しかし、ハーブティーについて研究されている場合でも、研究で使用されたハーブの抽出物やサプリメントと、市販のハーブティーが同じ作用を示すとは限りません。そのため、「血圧に良いと書いてあるから、このお茶を飲めば血圧が下がる」と考えるのではなく、商品の原材料や成分、飲み方などを確認したうえで選びましょう。ハーブティーは、血圧管理そのものを目的とするものではなく、毎日の生活に無理なく取り入れられる飲み物の一つとして考えることが大切です。
自分が無理なく続けられる味・香りを選ぶ
健康のためだからといって、苦手な味や香りのハーブティーを無理に飲み続ける必要はありません。ハイビスカスのように酸味のあるもの、ルイボスのように香ばしいもの、レモンバームのように爽やかな香りを楽しめるものなど、ハーブティーにはさまざまな特徴があります。血圧対策では、ハーブティーだけでなく食事や運動などの生活習慣を継続することも大切です。だからこそ、「毎日でも飲みやすい」と感じるものを選ぶことが、長く続けるためのポイントになります。
ハーブティーは1日に何杯?飲む量とタイミング
ハーブティーを血圧対策の一つとして取り入れる場合、「1日に何杯飲めばいいの?」と気になる方も多いでしょう。しかし、ハーブティーには種類によって原料や成分、濃さが異なるため、すべてのハーブティーに共通する「1日○杯」という決まった量があるわけではありません。血圧への効果を期待してたくさん飲むのではなく、まずは商品の表示や飲み方を確認し、無理のない範囲で楽しむことが大切です。その日の体調や生活リズムに合わせて飲む量やタイミングを調整するとよいでしょう。
おすすめの飲むタイミングは?
ハーブティーを飲むタイミングに、「この時間でなければいけない」という決まりはありません。大切なのは、自分の生活の中で無理なく続けられる時間に取り入れることです。例えば、
朝のコーヒーをハーブティーに置き換えてみる
朝の目覚めにコーヒーを飲む習慣がある方も多いでしょう。コーヒーに含まれるカフェインは決して悪いものではなく、適量であれば健康へのメリットも期待されています。実際に、コーヒーを1日3杯以上飲む人では、高血圧のリスクが低いこととの関連も報告されています。
ただ、カフェインの摂取量を少し減らしたい方や、朝はカフェインを控えたい方は、目覚めの1杯をハーブティーに置き換えてみるのもよいでしょう。いつものコーヒーを無理にやめるのではなく、まずは「朝の1杯だけハーブティーにする」など、無理なく取り入れる方法がおすすめです。
食事と一緒に
食事中や食後の飲み物としてハーブティーを楽しむのもおすすめです。普段、砂糖入りのジュースや清涼飲料水などを飲む習慣がある場合は、無糖のハーブティーに置き換えることで、飲み物から摂取する糖分やエネルギーを抑えやすくなり、糖分の摂取量や血糖値を意識するうえでも役立ちます。食後に飲むと、心身をリラックスモードに切り替え副交感神経が働き、消化・吸収を助けてくれます。
休憩・リラックスタイムに
ハーブティーは、仕事や家事の合間に気分を切り替える飲み物としても取り入れられます。カモミールやレモンバームなど、香りを楽しめるハーブティーなら、ゆっくり過ごしたい時間にも向いています。集中した後や体を動かした後などに飲むと、活発になった交感神経を落ち着かせ、リラックスモードに切り替え心身を休めることができます。
夜寝る前に
寝る前に飲む場合は、カフェインを含まないものを選ぶと安心です。ただし、寝る直前に大量の水分をとると、夜中にトイレに起きる原因になることがあります。就寝前に飲む場合も、無理に量を増やす必要はありません。寝付けない、不眠といった睡眠のお悩みにもハーブティーを飲むことは推奨されています。ハーブティーによるリラックス効果から、薬に頼らず全身の緊張をほぐし、睡眠をサポートしてくれることが期待できます。
血圧を下げるために「決まった時間に飲む」必要はない
「朝に飲むと血圧が下がる」「食前に飲むと効果が高い」など、飲む時間による効果を期待したくなるかもしれません。しかし、ハーブティーを特定の時間に飲めば血圧が下がる、という共通のルールがあるわけではありません。血圧対策としてハーブティーを取り入れるなら、「いつ飲むか」よりも、無糖の飲み物を選ぶことや、自分に合ったものを無理なく続けることを意識しましょう。
ハーブティーを飲むときに注意したいこと
ハーブティーは一般的な飲み物として楽しめるものも多い一方、ハーブの種類によっては注意が必要です。特に、
- ・血圧の薬を服用している
- ・心臓や腎臓などの持病がある
- ・妊娠中・授乳中である
- ・複数の薬を服用している
- ・健康食品やサプリメントも利用している
という場合は、自己判断で習慣的に飲み始めるのではなく、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。また、体調に変化を感じたり、気になる症状が現れたりした場合は、飲むのを中止して医療機関などに相談しましょう。
血圧の薬を飲んでいる人がハーブティーを飲むときの注意点
ハーブティーは自然由来の飲み物だから、薬と一緒に飲んでも問題ないと思っている人もいるかもしれません。しかし、ハーブに含まれる成分によっては、薬の作用に影響を与える可能性があります。特に血圧の薬を服用している場合は、禁忌事項とされている場合があります。ハーブティーを「普通のお茶だから大丈夫」と自己判断せず、飲もうとしているハーブの種類を確認し、医師・薬剤師に相談してください。
ハーブティーは血圧の薬の代わりになる?
「血圧が気になるなら、薬ではなくハーブティーを飲めばいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、ハーブティーは高血圧の治療薬の代わりにはなりません。ハーブと血圧の関係について研究されているものもありますが、研究で使用されているハーブの抽出物やサプリメントと、一般的なハーブティーでは、含まれる成分の量や摂取方法が異なります。そのため、「このハーブティーを飲めば血圧が下がる」と一律に考えることはできません。 すでに血圧の薬を処方されている場合は、自己判断で薬を中止したり、量を減らしたりしないでください。血圧を適切に管理するためにも、薬は医師の指示どおりに服用しましょう。ハーブティーを取り入れる場合も、薬の代わりではなく、毎日の飲み物や生活習慣を見直す方法の一つとして考えることが大切です。
血圧の薬とハーブティーを一緒に飲んでも大丈夫?
一概に「すべてのハーブティーが血圧の薬と相性が悪い」というわけではありません。一方で、ハーブの種類によっては、血圧や心臓に作用する薬と組み合わせることで、薬の作用に影響する可能性があります。特に注意したいのが、今回紹介したハーブの一つであるサンザシです。サンザシは心臓や血管に関係する目的で利用されてきた植物ですが、一部の心臓・血圧関連の薬などとの相互作用が問題になる可能性があります。そのため、血圧の薬や心臓の薬を服用している人は、サンザシを含むハーブティーや健康食品を自己判断で取り入れず、医師や薬剤師に相談してから利用するようにしましょう。また、ハーブティーを飲む場合だけでなく、薬を服用するときは水またはぬるま湯を使うことを基本にしましょう。「いつものハーブティーと一緒に薬を飲めばいい」と自己判断せず、薬は処方時に指示された方法で服用することが大切です。ハーブティーだけでなく、ハーブを濃縮したエキスやサプリメントなども、一般的なハーブティーとは摂取する成分量が異なる場合があります。「自然のものだから薬とは関係ない」と考えず、健康食品などを利用する場合も注意しましょう。
持病や服薬中の人は医師・薬剤師に相談を
血圧以外にも持病がある人や、普段から薬を服用している人は、ハーブティーを習慣的に飲み始める前に確認しておくと安心です。特に、心臓や腎臓などの持病がある場合や、複数の薬を服用している場合は、ハーブの種類によって注意が必要になることがあります。また、妊娠中・授乳中の女性の場合、ハーブの種類によっては安全性が十分に確認されていない場合があります。気になるハーブティーがある場合は、商品パッケージや原材料表示を医師や薬剤師に見せて、飲んでも問題ないか確認しましょう。ハーブティーは、香りや味を楽しみながら毎日の生活に取り入れられる飲み物です。ただし、「ハーブだから安全」と一括りにするのではなく、自分の体調や服薬状況に合ったものを選ぶことが大切です。薬を服用している場合は自己判断で薬を中止したり、ハーブティーの量を増やしたりせず、専門家に相談しながら上手に取り入れましょう。
ハーブティーだけで血圧を下げようとしないことが大切
ハーブティーは、毎日の飲み物として気軽に取り入れられる一方、ハーブティーを飲むだけで高血圧が改善するわけではありません。血圧を適切に管理するためには、減塩や運動、睡眠など、生活習慣全体を見直すことが大切です。ハーブティーは、そのような健康的な生活をサポートする飲み物の一つとして取り入れましょう。
(高血圧管理・治療ガイドライン2025|日本高血圧学会)特に、毎日の食事を見直すことは血圧管理の基本です。血圧を適切に管理することは、将来的な循環器疾患の予防という観点からも重要です。
まずは減塩を意識する
血圧が気になる方がまず意識したいのが、毎日の食事に含まれる食塩の量を減らすことです。食塩の摂りすぎは血圧を上昇させる要因の一つとなるため、普段の食事を見直すことは血圧管理の基本です。たとえば、しょうゆやソースなどの調味料をかけすぎない、麺類の汁を飲み干さない、加工食品や塩分の多い食品を摂りすぎないなど、できることから始めてみましょう。減塩の考え方や方法についての詳細は、日本高血圧学会「さあ、減塩!」も参考にしてください。ハーブティーを飲むときも、砂糖やシロップをたくさん加えるのではなく、無糖で香りや風味を楽しむのがおすすめです。普段の飲み物を見直すことも、食生活全体のバランスを整えるきっかけになります。
適度な運動を習慣にする
運動不足も、血圧が気になる方が見直したい生活習慣の一つです。無理に激しい運動をする必要はなく、ウォーキングなどの無理なく続けられる運動を習慣にすることを意識しましょう。「毎日運動しなければ」と考えると負担になってしまう場合は、まずは普段より少し多く歩く、エレベーターではなく階段を使うなど、日常生活の中で体を動かす機会を増やす方法もあります。自分の体力や体調に合わせて、無理なく継続できる方法を見つけることが大切です。
睡眠とストレスも見直す
血圧を考えるときは、食事や運動だけでなく、睡眠やストレスにも目を向けてみましょう。忙しい日々が続くと、睡眠時間が短くなったり、心に余裕がなくなったりすることがあります。できるだけ規則正しい生活を心がけ、十分な休息をとることも健康管理の大切なポイントです。ハーブティーは、こうした生活の中でリラックスタイムをつくるための飲み物として活用できます。香りを楽しみながらゆっくり過ごす時間をつくることで、忙しい毎日の中でも心を落ち着け、気持ちを切り替えやすくなるでしょう。特にカモミールやレモンバームなど、香りを楽しみやすいハーブティーは、就寝前や休憩時間の一杯として取り入れるのもよいでしょう。
まとめ|血圧が気になる人はハーブティーを上手に取り入れよう
血圧が気になる方でも、ハーブティーは毎日の飲み物として無理なく取り入れられます。今回紹介した5種類にはそれぞれ異なる特徴があるため、味や香り、飲むタイミングなど、自分の好みや生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。ハイビスカスティー、ルイボスティー、カモミールティー、サンザシティー、レモンバームティーなど、それぞれの特徴を知ったうえで、自分が続けやすいものを選んでみましょう。ただし、ハーブティーを飲むだけで血圧が改善するわけではありません。選ぶときは原材料やカフェイン、糖分などを確認し、適量を守りながら楽しむことも大切です。また、血圧の薬や心臓の薬を服用している方、持病がある方は、ハーブの種類によって注意が必要です。特にサンザシなどを取り入れる場合は、自己判断せず、医師や薬剤師に相談しましょう。ハーブティーだけに頼るのではなく、減塩を意識した食事、適度な運動、十分な睡眠など、生活習慣全体を整えることも血圧管理には大切です。ハーブティーを「血圧を下げるための特別な飲み物」と考えるのではなく、健康的な生活の中で楽しむ一杯として、無理なく取り入れてみてください。